ギターの伴奏だけで演奏される、素朴でありながらお洒落なサウンドを損なうことなく、そこにピアノらしさ、ピアノにしか出せない雰囲気を味わう内容にまとめました。まずは、特徴的な伴奏部分をしっかり練習しましょう。テヌートやスタッカートの指示があるところは、やや大げさなくらいに演奏すると、他の部分との差が大きく出て、メリハリのあるサウンドに仕上がるはずです。間奏[I]は、ピアノの音域を広く使ったスタイルに置き換えています。また[J]では、原曲から少し離れたコードの使い方で、悶えるような切ない胸のうちを表現してみましょう。サラリと演奏したい方は、7小節目の左手に登場する♭Cの音を、Cに変えると湿っぽさがなくなります。