タルレガの一番弟子と言われ、演奏家としても活躍したスペインのカタロニア出身のミゲル・リョベート(1878-1938)が編曲した『カタロニア民謡集』に収められている作品で、カタロニアのよく知られたクリスマス・キャロルです。最も難しいパートは15小節目の和音。ここで十分な音量が出せ、うまく指板を押さえることができれば本曲はクリアできたと言えるでしょう。メロディのアタマを複付点音符気味に弾く演奏をよく耳にしますが、付点音符が弾まないように優し気に弾いた方がこの曲のイメージに合っていると思います。ラストのハーモニクスは人工ハーモニクス。なお、一般的な編曲とはアレンジを変えています。