小序曲~行進曲~金平糖の踊り~ロシアの踊り(トレパック)~葦笛の踊り~花のワルツ。
クリスマスの夜、不思議な世界へ旅をする少女。ドイツの文豪ホフマンのお伽話『胡桃割り人形と二十日鼠』をもとに書かれたバレエ音楽です。そして、そのバレエ音楽全15曲の中から特長的な8曲を選び出して、楽器編成も変えて演奏会用組曲としたのが「くるみ割り人形」組曲。1892年に初演されました。今回は、特に耳馴染みのある6曲の美味しいところだけをつなぎ合わせ、コンパクト・サイズのメドレーにまとめましたので、ぜひお楽しみください。それぞれの曲は原調にしてあります。既存のオーケストラのCDなどと一緒に演奏しながら、何の楽器が担当しているフレーズかを確かめて、その音色のイメージで弾いてみるのも楽しいと思います。「花のワルツ」の前までは、澱みなくどんどん進んでいきましょう。1980年代に一世を風靡したフックト・オン・クラシックのように、4分音符=120くらいの8ビート系のリズムを流しながら、ワルツも含め、最初から最後まで通して演奏することも可能です。