2018年12月発売の星野源アルバム「POP VIRUS」タイトル曲。
言葉が溢れるように綴られた長いサイズの曲が多い中、使用楽器の数も厳選したシンプルなサウンドにもかかわらず、語りたい事柄はすべて伝わってきます。そして何度も繰り返されるフレーズが全身を巡るような不思議な感覚に陥る歌です。ピアノで演奏する上で一番のポイント、そして最大の難関が“頃合いの良い跳ね感”なのですが、いろいろ考えた結果、楽譜上では「付点8分音符+16分音符」の表記にしました。ただし、1拍を4つに割った突っ込んだ弾き方ではなく、「4分音符+8分音符で3連」の捉え方です。ギター伴奏だけで始まり、徐々に楽器の数が増えてくるアレンジなので、[B]後半のアクセントのついた音は”ザァッ”と鳴るシンセ音をイメージしながら弾いてみてください。とはいえ、ピアノの音色だけでそんな微妙な変化を再現するのは大変です。例えば[B]の後、原曲から少し離れたアレンジを施している[C]を省略して[D]へ進み、[G]を繰り返した時の盛り上がりの変化として[C]を演奏するというのもお洒落にまとまります。お試しあれ。