【初演時のプログラムノートより】
正式名は「即興曲 嬰ハ短調 遺作」。
1834年頃に作曲されたとされるショパンの4つの即興曲のうち最後の作品。
快活な嬰ハ短調のテーマから始まり、親しみやすいメロディで美しい変ニ長調の中間部、そしてまた快活なテーマへ戻る複合三部形式の即興曲。
形式は"ほぼ"踏襲したつもりだが、前半はスペインの香りを漂わせた16ビート、後半はキューバの伝統音楽「ルンバ(Rhumba)」のリズムで落ち着きを持たせた後、最後は陽気なラテン音楽で中間部のテーマを演奏する大胆な編曲を行った。
近々、ショパンに誤りに行かなければならないだろう。
2011.8.1 笠井亮