楽譜を1曲から購入!タブレットとの共有も簡単!
ユーザー登録ログイン
Iden000007

南方振動 (地球 大気圏) / ピアノソロ 上級

楽譜ID : 129065
57
上級
全22ページ
Iden000007 1
Iden000007 2
Iden000007 3
Iden000007 4
Iden000007 5

ソナタ形式
- 提示部
- - Allegro Maestoso, ハ長調: 0:10
- - Agitato, 嬰ハ短調: 2:08
- - Cantabile, ト長調: 3:19
- 展開部
- - Maestoso, ホ短調: 4:57
- - Cantabile, ロ短調: 5:54
- - Cadenza, ト長調: 6:47
- 再現部
- - Allegro Maestoso, ハ長調: 7:20
- - Agitato, 嬰ハ短調: 9:12
- - Cantabile ハ長調: 10:25
- - Coda ハ長調: 11:44

「南方振動」という言葉をきいたことはございますでしょうか。

「サザン」で始まる名前の音楽グループならば知っている、と仰る方はいらっしゃると思いますが、南方振動は、このグループとは関係がなく、あまり馴染みがない言葉ではないかと思われます。

「エルニーニョ」というと、もう少し馴染みがあるかと思われます。といっても、エルニーニョは、天候に関係しているらしいけれども、よくわからないという方が多いのではないか、と思います。

エルニーニョは、南米ペルー沖の海水温が高まる現象のことを表します。また、エルニーニョは、太平洋を取り巻く地域の天気の傾向を、数ヶ月から数年の単位で大まかに支配する現象としても知られています。

エルニーニョがおよぼす天候への影響は、地域によって異なりますが、日本列島周辺の場合は、エルニーニョ現象が生じていると、暖冬、冷夏になる傾向があるとされます。また、エルニーニョの逆の現象として、「ラニーニャ」という現象もあります、この場合は、日本列島周辺は寒冬、酷暑になりやすいとされます。しかし、気象現象は、ほかにも、様々な要因に複雑に支配されるため、エルニーニョなら暖冬、ラニーニャなら酷暑と、一概には言えません。

この気象状態の大きな変動は、前述のように南米付近の沿岸の海水温と関係があることが知られています。具体的には、日本の南方、インドネシア付近から南米西岸、例えば、ペルー付近にかけての、赤道上の海水の水温分布の変動と相関があることがわかっています。

この海面の水温の分布は、太平洋の東側ペルー付近で高ければ、西側のインドネシア側では高くなるという、ちょうど、シーソーのような関係を、数ヶ月から数年の大まかな周期で繰り返しています。その結果が気象変動に遅れて反映し、冷夏や暖冬などの極端な気象状態につながるとされます。

このような太平洋赤道付近の水温分布と、それに伴って太平洋の両岸で起こる対照的な異常気象のシーソーのような数ヶ月から数年の振動が冒頭の南方振動の由来です。また、このように大気や海洋のごく一部で生じた変動が遠隔地に影響を及ぼすことをテレコネクションと呼びます。

しかし、この曲自体は、気象現象そのものを数理モデル化して音に取り込んでいる、などのような新しい試みではありません。南方振動が引き起こすとされる様々な気象現象を想起していただけることを目指した曲になります。

たとえば、太平洋をさまよう大海流、巨大な熱エネルギーによる大気超高層に至る大規模な対流運動、それに伴う酷暑の都市部や厳寒の自然,大規模な嵐などを表現してみました。

気象用語としての南方振動などの説明は、私の知識に基づく独自のものなので、正確に知りたい方は、こちらの気象庁のサイトをご一読されることをお薦めいたします。
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/da...


購入はこちら
¥2,200(税込)
2回までダウンロードできます
ご購入前にご確認ください
Credit cards
ー または ー
Webstore logoアプリで見る