バロックオペラの傑作、グルックのオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」から
オルフェオがうたうアリアを編曲。
毒蛇にかまれて死んだ妻エウリディーチェを冥界につれもどしにいったオルフェオが、
振り返らずに現世に帰れば妻を生き返らせよう、という掟をやぶり再び妻を失ったときにうたうアリア。
やわらかなラインのメロディが印象的で、おしつけがましくない悲しみの表現がなんともノーブルですばらしい。
ギターに移行してもどこにも技術的に無理なく弾けるようになったのは嬉しい。
さらに曲の持っている色彩とギターのもつ色もうまくマッチしていて
ギターのオリジナルのような気のするところさえ出てきた。
ぜひオリジナルの歌を覚えて歌いながら弾いてみていただきたいもの。
音楽の自然さがにじみ出てくると思う。