チャールズ・スタンフォード(Charles Villiers Stanford, 1852~1924)は、アイルランド出身の作曲家、音楽教師、指揮者です。彼はホルストやヴォーン・ウィリアムズといった著名な作曲家達を輩出しました。スタンフォードは7つの交響曲を含め、約200の作品を遺しているのですが、彼は初期の作品のほとんどを出版しませんでした。加えて20世紀に入ると、門下生達の彼をも凌ぐ活躍ぶりと、人気作曲家・エルガーの陰に隠れてしまいました。現在、スタンフォードの作品が演奏会で取り上げられることは少ないのですが、そう言った作曲家や彼らによる作品があったからこそ、今日の音楽がある、という事を考えて頂くきっかけになれば幸いです。 演奏について:・この「あるおもちゃの物語」は、たまたま演奏を聴いて楽譜を入手したのですが、実際にどういった物語に基づく作品なのか、調べても資料は出てきませんでした。演奏する際は、どの様な物語か、ぜひ色々想像を膨らませてみてください。・Ossiaの小玉のパートを設けていますが、それ以外でも音域的にきつい箇所は1オクターヴ下げて演奏しても構いません。(小國 晃一郎) 編成:Bb Clarinet 1-3