ロマン主義時代のドイツ作曲家ヘルマン・ネッケが作曲した「クシコス・ポスト」。日本では運動会の徒競走の時に流れる曲として親しまれていますね。チコーシュはハンガリー語で “馬に乗る人”、ポストはその名の通り “郵便” というの意味なので、この曲は “郵便馬車” が走る様子を描いた曲です。吹奏楽やオーケストラで演奏されるイメージが強いですが、ピアノ楽曲です。音数を少なく抑えたアレンジですが、例えば[E]では、馬を勢い付けるための鞭や、馬が嘶く効果音を狙った装飾音、徒競走でトラックを回る雰囲気(距離感)を強弱で描くなど、楽しさ満載の内容にまとめてみました。テンポ表示の幅を広くしているので、軽い駆け足くらいから、猛スピードで一瞬芸のように演奏するのも面白いと思います。また、伴奏役、メロディ役に分かれて、即席連弾も楽しめる仕掛になっていますので、ぜひお試しください。