2005年のライブ・ツアー、「東京事変 live tour 2005 “dynamite!”」で新曲として披露され、翌2006年に発売された2ndアルバム『大人(アダルト)』に収録された「透明人間」をピックアップ。明るくキャッチーな曲調が魅力で、2018年にCMソングに起用されると、ファン以外にも広く浸透した楽曲だ。ギターは6度音程などによるダブル・ストップあり、オクターブ奏法あり、ハーモニクスあり、アルペジオあり。そのアルペジオもミュートをかけたりする場面もあったりと、とにかくにも多彩なバッキングはまさにネタの宝庫。その一方で、一般的なコード・カッティングが一切ないのも面白い。また、パターン化してない部分のプレイは、アドリブ的なオブリガート・フレーズが臨機応変にくり出されているのだが、総じてカントリーを思わせるニュアンスが感じられるのも特徴的である。