
初恋の人、コンスタンツィア・グラドコフスカへの実らない片想い、若いショパンの初々しく切ない心情が伝わってくる、とても美しい曲ですね。原曲のオーケストラと絡む部分を含めずに、ピアノ独奏部の前半部分(今回のアレンジでいうと[F]の4小節前まで)を演奏するだけでも十分に楽しめる曲ですが、ピアノスタイルではお馴染みの、オーケストラ・パートも随所に取り入れたアレンジです。ピアノ独奏部も、原曲の根源的なところは壊すことのないように配慮しつつ、憧れの曲に手が届く喜びを感じられるように、音数や動きを抑えた“ひとりピアコン”を満喫できる内容にまとめています。単にやさしくするというのではなく、弾きやすさの中で、叙情的で美しいメロディをたっぷり歌うゆとりが生まれてくるはずです。素敵に演奏してくださいね。