熊本県に古くから伝わる民謡「五木の子守歌」は、子守奉公に出されたまだ小さな娘たちが、背中の赤ん坊をあやしながら我が身を嘆いて歌ったものです。2016年、私が熊本地震のチャリティーCDを作成した際、トランペットとピアノのために編曲しました。いつの時代も悲しみは尽きませんが、また希望や優しさも持っていたいという願いを込めています。世代を超えて歌い継がれている熊本の民謡を、ぜひ幅広い年代の方に演奏していただけると嬉しいです。(小山良子)