この曲は、従来の " PACEM RELINQUO VOBIS " 「平和をあなたたちに私は残して去る」〈聖体拝領唱〉の歌詞(ラテン語)に、混声合唱(4声)によって作曲したものです。
主旋律はソプラノで、全ての声部が、ほぼホモフォニックに(言葉やリズムが同じように)動きます。
合唱(アンサンブル)によって、ハーモニー(純正律)の美しさを求めていただくことを望みますが、全ての声部をオルガン伴奏にして、主旋律のみを歌っていただくのも、素敵です。
歌いやすい音の高さ(調)に、自由に変えてください。
カトリックの信者さんに限らず、どなたでも、この曲に親しんでいただけたら、幸いです。
曲の速さは、基本的には表示通りですが、ところどころ、自由に変化させることも、歓迎します。
強さは、あえて示さず、高さの変化に合わせて、自ずと出ることを狙っていますが、これも、自由に強さを変化させて構いません。
ハーモニーの進行を妨げない程度に、簡単な装飾音が入っても、面白いかもしれません。
何よりも、ハーモニーやその変化を、一つ一つ丁寧に楽しんでくださると、嬉しいです。
この曲は、「平和を祈願するミサ」における「聖体拝領唱」(Communio コンムニオ)で、歌われるものです。
同じミサで歌われる "DA PACEM DOMINE" (Introitus) 「平和を与えてください、主よ」(入祭唱)や、"ROGATE QUAE AD PACEM SUNT" (Graduale) 「願い求めよ、平和のためにあるものを」(昇階唱)、ALLELUIA - LAUDA JERUSALEM" (Alleluia)「アレルヤ - ほめたたえよ、エルサレムよ」(アレルヤ唱)、"LAUDATE DOMINUM QUIA BENIGNUS EST" (Offertorium) 「主をほめたたえよ、彼は慈悲深いから」〈奉献唱〉も、既に作曲していますので、ご興味のある方は、こちらも是非ご覧ください。