遠藤周作氏の小説「沈黙」の世界に魅せられ長崎県、五島列島を旅し着想を得ました。穏やかな八分音符のアルペジオに乗りフルートがロマンチックで懐かしいメロディを奏でます。中間部はピアノの同型反復による伴奏で月の光に紛れ信徒たちが逃げ惑いそれでも信仰を捨てないーその様子をフルートとピアノの緊迫する掛け合いで展開しやがて官能的なモチーフにより締め括られ祈りの歌と共に終止します。