1994年に、戸川織詠が、独自の12音音列を作り、作曲したピアノ小品です。 ウィーンの現代音楽作曲家、シェーンベルクは、1921年に、12音技法を発明しました。「ド」から「シ」までの12個の音をすべて平等に、作曲家自身が、それぞれ独自の音列を作り、作曲する技法です。「すべての音を平等に」という概念から、当時の作曲家が、「人もすべて平等なのだ」という思想を持っていたことが読み取れます。 2003年6月8日、尾道にて、戸川織詠自身の演奏により、初演されました。