1996年1月に、戸川織詠が、ウィーンにて作曲したピアノ小品です。
2002年10月5日、尾道にて、戸川織詠自身の演奏により、初演されました。
印象派の作曲家が、人の外界から内部に、もたらされる印象を描写するのに対し、現代音楽作曲家は、人の内面に存在する無意識的な衝動や欲望、感情を外界に押し出し、表現しました。
20世紀は、交通手段とメディアが、世界を小さくし、戦争による破局、貧富の差が拡大し、精神と感情を破壊する物質主義が、まん延しました。
21世紀は、精神と物質に関する新たな認識があって、文化、芸術、音楽に、新しい可能性が、もたらされます。