
笙独奏のための呼吸シリーズ(I〜V。1992〜2006)。雅楽や伝統。それらに内包されている呼吸をテーマとしている。伝統を意識しそこからの脱却や超越をテーマとしている。
それに対しInventionは楽器の時代背景や音楽から距離を置き、楽器の性能や運指・テクニックをどこまで高めるかをコンセプトとして書き進めている独奏楽器のためのシリーズである。
I;(西洋の)大太鼓(Gran Cassa)、II;Viola da Gamba、III;チェンバロのための作品。
笙という楽器は非常に特殊である。円状に並んだ竹は1竹につき1音。配列は音高通りではなく不規則に並ぶ。音の進行や和音など非常に制約が多い。たった17竹(音)しかなく、限られた音の組み合わせの中からいかに多様な音楽を作り上げるかが作曲家に課せられる大きな課題である
Invention IVは7曲からなる組曲として作曲した。
1〜4は音から導き出される音型・和音。
5〜7は指の動きから導き出される音型に焦点を当てている。
全ての指の音型を書きだした。