
新記譜法color5による楽譜出版第42弾は、サティ最後の作品であるバレエ音楽《本日休演》の幕間に上映される無声映画の伴奏音楽。オーケストラ版・ピアノ版両方が作曲されました。亡くなる前年1924年58歳の時の作品。
ダダの詩人・画家ピカビアが描いた映画に合わせて作曲されたこの作品は、サティの言葉で言えば「家具の音楽」的作品。現代風に言えばミニマルミュージック的作品。同じ音型の繰り返し箇所が多い。楽譜には映画の内容に沿ったタイトルが記載されていますが、より詳しく映画の流れを以下に示します。
屋根の上の煙突群
エッフェル塔へ大砲をぶっ放す
顔の描かれた風船の爆発
ボクシンググローブの応酬
男の毛髪の上で動き、燃えるマッチ
屋根の上のチェスゲーム
対戦している二人(デュシャンとマン・レイ)に水を撒かれる
ガラス上で踊るバレリーナの下からのアップ映像
それは実は髭の生えた男性
噴水に浮かぶ球体とそれを狙うハンター
葬式の始まり
葬式の花輪にはサティとピカビアのイニシャル
ラクダに引かれた霊柩車
霊柩車はラクダから離れ逃げ出す
霊柩車は遊園地を抜けジェットコースターのレール上を走る
棺桶から死人が飛び出し魔法の杖で人々を消し去る
映画上「End」と表示されるが、その死人がそれを破り、まだ《本日休演》が終わりでないことを示す
そして第2幕があがる
以上の通り、ちゃんとしたストーリーらしきものはない映画。これに付随した音楽は、映画の内容を示したり示さなかったり。自由な音楽となっています。
新記譜法color5は次の特長により譜読みが数倍速くなる記譜法です。
1:全ての音符に♯♭を示す色を付与
赤=♯、青=♭、橙=♯♯、水色=♭♭、黒=ナチュラル
2:音の高さ=音符の位置
(つまり、全てのオクターブを同じ幅で表示)
3:加線を最小限に抑制
2、3は次により実現しています
(1)大譜表の上下段を最小限の幅に
(2)適宜、高/低音部に2オクターブ上/下を示す五線を追加
(3)オッターヴァの使用は禁止
この曲には臨時記号や加線が多く含まれているため、このcolor5記譜法は重宝します。また、作曲家の運指に加え、手の交差をなるべく避けた危険の少ない指使いも記載しております。
≪この楽譜はカラーユニバーサルデザインに準拠した配色です。iPad等のタブレットで表示したときに一般色覚者・色弱者共に最良となるように調整しました。是非、上記サンプルご確認の上ご購入ください。≫
もし問題点等ございましたら、楽譜上のURLを通じてご連絡をお待ちしております。
*仕様*
記譜法:color5 (カラーユニバーサルデザイン対応)
サイズ:A4縦
運指(指使い):有り