
ムソルグスキー作曲《展覧会の絵》より《グノーム》は、奇怪で歪んだ小人の姿を描いた、強烈な個性をもつ楽章です。本編曲は、ラヴェルによる管弦楽版をもとに、金管八重奏の編成へと再構成したものです。
トランペット、トロンボーン、チューバにはミュートを、ホルンはゲシュトップ奏法を多用し、原曲の不気味さや陰影のある響きを金管特有の音色変化で表現しています。場面ごとに音色が大きく変化するため、奏者にはミュート操作を含めた機動力と表現力が求められます。
また、ホルンおよびバストロンボーンの音域は非常に広く設定されており、低音から高音までを行き来するダイナミックな書法となっています。これにより、重厚さと鋭さを兼ね備えた立体的なサウンドを実現しています。
ラヴェル版の色彩感を尊重しつつ、金管アンサンブルならではの鋭いコントラストと迫力を前面に押し出した編曲となっています。
編成:
Trp. 2
Hrn. 2
T. Trb. 2
B. Trb.
Tuba