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「赤城の子守唄」「国境の町」が大ヒットしたのが、1934年の年始のことです。そして、2曲目は同じ年の年末で、この赤城の子守歌でした。
『赤城の子守唄』のほうは作詞は佐藤惣之助、作曲は竹岡信幸です。そもそもが、国定忠治を題材にした松竹映画の主題歌で、映画よりもこの歌が大ヒットしました。作曲家の竹岡信幸(1907-85)は当時隆盛の古賀政男の3歳下で、明治大学マンドリン倶楽部の後輩でした。
一方、『国境の町』は作詞は大木 惇夫、作曲は阿部武雄。出だしの「ソリの鈴さえ……」とはじまるので、北方である満州(中国東北部)のことだろうと思われています。柳条湖事件(1931)で関東軍(日本陸軍)が軍事占領し、翌32年3月には日本の傀儡国家である満州国が建国されました。日本から企業や市民が次々に満州へ渡ったという背景があります。
この2曲の印象は非常に強く、1970年前後のテレビ番組でかなり聴いた記憶がある。