琴古流の本曲、表十八曲「真手(シンノテ)」の一曲、表組の曲ではあるが曙調子の曲。別に錦風流の別伝曲、黄昏。 一月寺の役僧、半林子より伝来したと琴古手帳に記されている。正徳享保(1711~1735)頃に霊元法皇が御苑での御遊びの時に、尺八の名手・鈴木了仙という虚無僧がこの曲を吹いたとの逸話が随筆「翁草(神沢杜口 著)」に残っている。
http://shakuhachi-genkai.com/analysis/analysis08-yugurenokyoku.html