シェヘラザードで有名なリムスキー=コルサコフですが、彼の交響曲はあまり知られていません。
ここではその交響曲の第2番"アンタール"の第3楽章Allegro risoluto alla Marciaを取り上げてみました。アンタールはアラビアの詩人であり、シェヘラザードでも遺憾なく発揮されたリムスキー=コルサコフの東洋趣味が前面に出た交響曲になっています。第3楽章は行進曲調の楽章で生気に満ち溢れ、交響曲全体の中でも1つのクライマックスを作っています。リムスキー=コルサコフお得意のオーケストレーションでどの楽器も良く響き、活躍する場が与えられ、アンコールピースともできそうです。
非常に魅力的な作品ですが、あまり取り上げられることが無いのが残念であり、少しでもこの曲を知る機会を増やせればと吹奏楽版を作った次第です。もしも演奏して下さる機会に恵まれれば。リムスキー=コルサコフのオーケストレーションにどこまで対応できたか、ご意見を伺えればありがたいです。