2018年夏に35作目シングルとしてリリースされたこの曲は、今やMISIAの代表曲とも言える名曲となっています。GReeeeNヒデとの初コラボーレーションで生まれた曲は、TBS系火曜ドラマ『義母と娘のブルース』の主題歌に起用されました。ピアノが優しく奏でるイントロ、自分自身の胸に問いかけるように静かに歌い出し、徐々に想いはつのり、溢れ出すように力強く感動的に歌い上げていく定石のような内容ですが、原曲の中に密かに仕組まれた、例えば何故か耳に残るベース・ラインや、心地良いキメのリズムの取り方にこだわったり、GReeeeNのアルバム『第九』に収録されているセルフ・カバーの魅力的な要素を織り込んでみたりと、ピアノスタイルならではの、弾き応え充分なアレンジに仕上げました。[E]は低め、[H]では高音域にメロディを置き、そのメロディを柔らかく包み込むように、さまざまな形の伴奏を施しています。音量や音色に気配りをして大切に歌ってください。選んだ調性のト長調はGReeeeNが歌っている調です。調号記号の脅迫感から解放されるだけでなく、[I]に移った時の響きが、とても穏やかで優しさに溢れる雰囲気を醸し出すところが素敵ですね。