※こちらの楽譜は、ピアノ伴奏スコアです。
保科洋が兵庫教育大学を退官するにあたり、芸術系講座の大学院生と教官有志による「マスターズ・コンサート」のために2000年に作曲された。初演は藤井一男氏(Cl.)および大久保圭子氏(Pf.)による。
曲は幽玄なピアノの前奏で始まり、続いてクラリネットが幻想的な第1主題を奏する。ピアノとクラリネットの対話のような掛け合いの後、クラリネットによる第2主題で朗々とした中間部に入る。やがてアルペジオの激しいかけ合いのあと、クラリネットによる長いカデンツァが奏され、第1主題に回帰したのち、静かな曲調のまま曲を閉じる。
演奏時間:8:30