【エストレリータ/Estrellita】
エストレリータ(小さな星)は、メキシコの作曲家であるManuel M.Ponce (近代メキシコ音楽の父、1882-1948)の作品で、
世界中に愛されている名曲です。
この曲は色々な楽器で演奏されていますが、実は当初歌曲として作曲されたもので、乙女が恋人によせるセレナーデです。
Ponceは、ヨーロパで作曲を勉強、パリの時代はあのクラシックギターの巨匠、アンドレス・セゴビアとも親交を持ち、ギターの曲を数多く残しています。
中でも「スケルツィーノ・メヒカーノ」や「南のソナチネ」などは多くのギタリスト達に愛奏されています。
この曲は全体に過大な和音、装飾音符などてんこ盛りの編曲が多く、曲の可憐さが失われていますが、今回は、原曲のメロディーラインを浮き立たせ、シンプルな編曲を心がけています。
後半は、1オクターブ上げて夜空を見上げる感じとして、最後はハーモニックスで夜空に輝く星の透明感を出して終わります。
あまり付点音符を強調せず、ゆったりのしたリズムでメロディーを歌わせて可憐に演奏してください。
難易度: 中級