ジェノア・ケアヴェの初期の代表作『Party Hulas』から、代名詞的ナンバー「'Alika」をお届けしましょう。喉に自信のあるシンガーに歌い継がれているフラ・ソングの名曲で、“Alika(北極)”という名の船が風を受けながら世界のいろいろな場所に向けて航海していく、という歌詞です。バンド・アンサンブルの中でウクレレをストロークしながら歌っています。[A]の10~14小節や[C]の10~18小節で超ロング・トーンのファルセット唱法がお目見えしており、特に後者は聴いている方も卒倒しそうなほど。ウクレレは“ジャッカ・ジャッカ”とハネながら、各小節4拍目を3連にしてアクセントをつけています。[A]の1〜4小節などコードCが続くところでAm、[B]の9~12小節などG7が続くところでG7 (9) (1弦を開放にしてA音を加えている)を弾くなど、コードに変化をつけているのも特徴です。