
「シュトレン」というクリスマス時期を中心に作られる菓子パンがあります。ある日、突然に妹から手作りのシュトレンが送られてきました。
早速食べてみようと…スライスして、その一切れを口に運びました。香ばしいバターの香り…口いっぱいにシュトレンの甘さが広がります。その瞬間、ハッとしました。遠い昔…約30年前に亡くなった母が作ってくれたシュトレンと同じ味がしたのです。
料理好きだった母…手書きでたくさんのレシピを残していて、その中にシュトレンの作り方があったのです。それを見た妹が、そのレシピを再現した…それが、今口の中にあるこのシュトレンでした。
このシュトレンの味だけではありません。30年前の記憶が瞬間的にいろいろと甦ります。幼い頃の記憶というものは、意外なほどに覚えているものですね。
とにかく…もう食べることができないであろう母の味が、30年以上経って食べられたことに、大きな感動がありました。この感動の気持ちを曲にしようと思い、…完成したのが、この曲です。