Siciliana（aka Spagnoletta） / Anonimo Italiano (作曲者不詳) / ギターソロ 初〜中級

日本では、Sicilianaとして有名ですが、欧州ではSpagnolettaとして有名なようです。
交響詩・ローマ三部作の作者Ottorino Respighiがこの曲を、「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲の3曲目にSicilianaという曲名で弦楽合奏曲としています。
ギター奏者María Luisa Anidoは1972年録音のアルバム「Grande Dame of the Guitar」の12曲目に「Da un Codice Lauten-Buch del Cinquecento: No. 64, Spagnoletta」の曲名でこの曲を入れています。
原曲はAnidoの曲のタイトルに書かれている通り、「Da un Codice Lauten-Buch del Cinquecento Trascrizioni in notazione moderna di Oscar Chilesotti」（16世紀のリュート本の写本から、Oscar Chilesottiによる現代表記による転写）という名前の1890年頃の楽譜の64番目の曲です。タイトル解読不能（Titolo indecifrabile）と書かれています。この楽譜はimslp、南葵音楽文庫、その他のwebページで見ることが出来ます。
A－A’－Aとしてありますが、Aは原曲を使用。メロディーおよびコードは原曲そのまま。ただし、６コースギターの通常調弦で物理的に弾けない音は移動。タイで繋がれた長い音は、タイとタイに続く音を消してあります。また、原曲は3/4拍子ですが、6/8拍子に変更してあります。Sicilianaとして知られている多くの曲の形式に近づけてあります。
三和音で音出ししている箇所は根音あるいは第五音を足して4音としてあるので、開放弦が使えず、フレット5で音を取る場面があります。弾きにくいところは、4つの音の内声の1音を削れば、開放弦が使え、ぐっと易しくなります。
A’は、メロディーの一部に拍の頭の音はそのままにし、16分音符の刺繍音および経過音を加えてあります。
ギターソロ用の編曲です。難しくはありません。テンポ、曲想は自由にお楽しみください。
何も記入無しの楽譜、運指、コードのみ記入した楽譜およびタブ譜付楽譜がセットになっています。