題名の"Tangabile"は"Cantabile"といった音楽用語のもじり。あえて訳せば「タンゴのようなアレグロ」といったところでしょうか。この曲はオペリータ(小オペラ)「ブエノスアイレスのマリア」という作品の中で、物語のいわば転換点で奏される曲です。疾走感に溢れたこの曲を、ここでは変則的な六重奏に編曲しました。特徴的なのは雅楽に使用する邦楽器の笙を使用している所で、バンドネオンの響きを作るのに効果的に鳴らしています。アコーディオン、鍵盤ハーモニカ等でも代用可。遊び心とスリルに満ちたアンサンブルを楽しんで頂ければ。