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ロベルト・ピアーナ:プッチーニの《ラ・ボエーム》による大幻想曲(ピアノのために) (ジャコモ・プッチーニ) / ピアノソロ 上級

楽譜ID : 154747
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上級
全40ページ
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私の新作のテーマは「オペラを題材にした幻想曲」です。この分野は19世紀に盛んに作曲されましたが、20世紀には不思議なことに作曲家の関心が薄れました。今回の作曲に際して、単なるマンネリズムの域を超えた、オペラを基にした幻想曲の再興を試みたいと思いました。私は、幻想曲は今日においても楽曲を洗練する上での研究所である、という考えに深く共感しています。また、幻想曲は即興から生まれるものであり、特定の「時代」に限定されるべきではないと確信しています。

アントニオ・ポンパ=バルディという異色のピアニストとのコラボレーションを通して、単純な技巧的な表現を超えたピアノの可能性を追求する機会を得ることができました。「プッチーニの《ラ・ボエーム》による大幻想曲」は間違いなく難曲ですが、その難しさは単なる機械的なものだけでなく、私が詩的と定義する類のものです。最大の課題は、オーケストラの色彩、声部、楽曲の全体的な脈絡を再現することだと考えています。この曲は29分もあり、作曲家にとっても演奏家にとっても大変な労力を要します。

私にとってのもう一つの重要な要素は、劇的な必然性です。聴き手は、原曲との相違に戸惑うことなく、作品の内容をスムーズに理解する必要があります。情景が頭の中に浮かび、夢の中にいるような、幻想的で自分だけの世界を体験しなければならないのです。プロットは、全体が論理的な一貫性を保たなければなりません。従って、重要な場面と、それらに付随する場面の双方を配置しています。マルチェロが紅海の風景を描き、詩人ロドルフォが自分の戯曲を書いた紙で火をつけようとする冒頭のシーン、ミミの自己紹介、カフェ「モームス」でのムゼッタとの出会い、ミミのために古いコートを売って薬を買おうとする哲学者コリーン、最後に愛する人に別れを告げるロドルフォを「見る」のは難しくないと思います。さらに、様々なテーマが盛り込まれているものの、例えば "Sì, mi chiamano Mimì", "Quando men vo", "Vecchia zimarra, senti "などのアリアは容易に聴き分けることができるでしょう。

この作品は、ジャコモ・プッチーニの偉業に対するオマージュであると同時に、ピアノの黄金時代と呼ばれる、オペラ的な幻想曲の文脈の中に位置します。リストやタールベルク、さらにはラフマニノフやゴドフスキーなど、ピアノ曲の発展に重要な貢献をした偉大な人物への、私の個性というフィルターを通した、オマージュなのです。
ロベルト・ピアーナ
2022年4月


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