山田が完成させることがなかった「ソナタ・エクスタジエ」「アンプロンプチュ」「神戸の想い出」「セレナード」といった大作は気鋭の作曲家榎 政則が補筆完成。いずれも現在知られている山田のピアノ作品にはない大規模な作品であり、スクリャービンやショパンの影響を受けつつ山田独自のピアニズムに昇華された日本ピアノ音楽黎明期の精華と言える充実した内容。
収録内容
「山田耕筰ピアノ曲拾遺」に寄せて (髙久 暁)
アンプロンプチュ / Impromptu*
ソナタ・エクスタジエ / Sonata-extasier*
セレナード / Serenade*
わが神戸時代の思い出 / Erinnerungen an mine Kobe zeit*
《付録》源氏楽帖
(い)「桐壺」の巻より
(ろ)「若紫」の巻より
(は)「末摘花」の巻より
(に)「紅葉の賀」の巻より
(ほ)「花の宴」の巻より
(へ)「花散里」の巻より
(と)「須磨」の巻より