山下達郎の『SPACY』(77年)から、大村憲司が華麗なソロを聴かせるナンバーをピックアップ。楽曲はDm7(9)とG7(13)のコードのくり返しが基盤になっており、その合間にほかのコードが盛り込まれた構成である。また、中盤からは、Dm7(9)とG7(13)がくり返される中、アルト・サックスのソロと、惜しくも先頃亡くなった坂本龍一のエレクトリック・ピアノ・ソロが曲の約半分を占めているのも特徴的である。Lchから聴ける山下自身のバッキング・ギターやくり返しによる若干異なるフレーズはリピートをかけてまとめさせていただいた。