【color5楽譜】バッハ「フーガの技法」BWV1080コントラプンクトゥス第8〜第11（多重フーガ） (ヨハン・セバスチャン・バッハ) / ピアノソロ 中〜上級

新記譜法color5による楽譜出版第20弾は、バッハ最晩年の傑作「フーガの技法」です。

≪この楽譜はカラーユニバーサルデザインに配慮した配色となっております。紙にプリントアウトしたときに一般色覚者・色弱者共に最良となるように調整しました。是非、上記立ち読みファイル【無料PDF】をダウンロードして印刷してご確認下さい。画面上の表示は緑が明るく、赤がオレンジがかって見えますが、紙に印刷すると落ち着いた緑と赤となります。青も含め暗い部屋でも識別可能です。≫

「フーガの技法」については、下記のように大きく6巻に分け、今回は3つめの「多重フーガ」を第3巻としてまとめて出版します。

第1巻：Contrapunctus 第1〜4曲　単純フーガ　290円
第2巻：Contrapunctus 第5〜7曲　反行フーガ 290円
第3巻：Contrapunctus 第8〜11曲　多重フーガ　290円■今回出版■
第4巻：Contrapunctus 第12〜13曲　鏡像フーガ　予価290円
第5巻：未完のフーガ(Contrapunctus 第14曲)　予価250円
第6巻：Canon(4曲)　予価250円　　(全曲合計1660円を予定)
(2台作品の出版は未定です)

フーガからカノンまで全ての作品に運指を付与した楽譜は世界初となる予定です。ただし、自ら運指を記入したい方もおられますので、運指を付与しない楽譜も同梱しました。

バッハの作品、あるいはフーガなどの対位法を駆使した作品は、一般に初見や譜読みがしづらいと言われます。
その原因の一つは記譜に問題があると考えました。
問題点は次の2点：
　(1)左右どちらの手で取るべきか分りにくい
　(2)音楽が捉えにくい
これらの根本原因は、ト音＋へ音の大譜表の上下段が離れていることにあります。本来、大譜表は中央ドを中心に上下対称に記譜できるよう考案されたものですが、現在の出版譜の全ては間隔が広くなっています。そのことにより、まず音楽がストレートに視覚化されなくなりました。実際は高い音なのに上段の低い音より下に記譜されたりします。そのことにより、初見等で運指がとても見つけづらくなっています。譜読みの難しさにもつながります。モーツァルト作品やショパンのワルツ作品のように伴奏と旋律が左右で明確に分かれているものは上下間隔が広くても譜読みに支障はないのと対照的です。

上記問題点を解決するために、大譜表を本来の形に戻したのがcolor5の1つの特徴です。譜読みがしやすく、運指をスピーディに網羅的に検討できます。

また、従来の記譜法では、上下間を狭くすると変位記号(♯♭)があるとどの音符に付いているか分りにくくなりますが、color5では音符そのものに変位の意味を可視化しているので譜読み間違いもなくなります。

更に、声部も色分けするようにしました。スラー・符幹・連桁・休符を各声部別に着色。第1・4声は黒、第2声を緑、第3声を青 等。
特に休符を見落とさずにすむのは、音楽を作る上で重要と考えております。

底本としてはバッハに関する最新の研究成果が盛り込まれているベーレンライター版(1998年初版、2003年第3版)とし、比較資料としてペータース版、ヘンレ版、自筆譜などを参照しました。原則、決定稿となる初版譜を元としております。ただし、自筆譜のみにしかない装飾音は括弧付きで付与しました(第6曲等)。

まずは、無料の立ち読みファイルを印刷してお試しください。

もし問題点等ございましたら、楽譜上のURLを通じてご連絡をお待ちしております。

【仕様】
記譜法：color5 (カラーユニバーサルデザイン[CUD]対応)
サイズ：A3 & A4 (全曲どちらのサイズもございます)
運指：有り・無し同梱
譜めくリスト：不要
全ページ数：60ページ