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ローガン・スケルトン:「ジョニーが凱旋するとき」の主題による25の変奏曲 (ローガン スケルトン) / ピアノソロ 上級

楽譜ID : 57566
160
上級
全32ページ
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 「ジョニーが凱旋するとき」の主題による25の変奏曲は、1988年に書かれ、1989年にニューオーリンズにてジョン・マーフィーにより初演されました。この作品は、当初は私の心強いサポーターで、後に大親友となったマーサ・アン・サミュエルに捧げられています。彼女の南北戦争に対する興味は、この戦争に何らかの形で関わった祖先を持つ第9世代ミシシッピ人である私の出自と相まって、私の関心を刺激しました。

 この作品の作曲する上で、聴衆が飽きずに継続的に聴くことができるような魅力と親しみやすさを兼ね備えつつ、同時に音楽の楽しみ方を熟知した経験豊かで冒険的な聴衆にも興味を持ってもらうために高潔で洗練されたものを提供したいと願っていたことをはっきり覚えています。一つ付け加えるとすれば、その頃、私がミシシッピに住む叔父を尋ねた際、彼が南北戦争時代に流行した「ジョニーが凱旋するとき」の旋律をハミングしているのを聞きました。どういう訳か、その旋律が私の頭から離れませんでした。数ヵ月後、歩いてるとき、シャワーを浴びているとき、食事をしているとき、寝ようとしているときまで、その旋律をハミングしている自分にふと気づいたのです。この旋律は、変奏曲に特に適していたので、私の叔父が歌っていた通りに旋律を書き留め、ピアノ曲として作曲にとりかかりました。そのような聞き慣れた旋律を使用するということで、不協和音程を用いた書法を含めたりしながら、時折、主題から著しくかけ離れることも可能であるように私には思えました。この作品の構成において私が熟考したことは、どのようにして幅広い変化に富んだ様式の整合性を図るかでした。主題からどのくらいかけ離れることができるでしょう? 主題を認識してもらうために主題のどの要素を持続させる必要があるのでしょう? 様式を変更せざるを得ない場合、それはどのように、そしてコントラストはどのようになるでしょう? これらから生じた音楽は明らかに多様なものです。

 全25変奏を通して、多種多彩な様式と和声を聞くことができるでしょう。ストレートで伝統的な調性感の主題から、もっと和声的に挑戦的な主題を自由に扱った変奏まで、ミニマル音楽風の協和的な変奏から不協和な対位法まで、どこかフォーク音楽に聞こえる変奏から、シュトックハウゼンやオルブライト、ルトスワフスキ、バルトークらの音楽を思わせる変奏まで。題名のついた変奏の中には、全音階的な『循環』変奏(幼少期によく歌った「こげこげボート(Row Row Row Your Boat)」から派生した厳格なカノン)、シシリアーノや『ブルース』変奏、そして『鏡(Mirror)』、『反転鏡(Inverted Mirror)』や『交替する鏡(Alternating Mirror)』と名のついた音程を対称的に扱った変奏(それを私は『地形的対称』と呼んでいます)があります。曲を締めくくる劇的なコーダは、これまでの変奏が想起されるものであり、最後の変奏(“Vivacissimo, madcap”と楽譜に書かれています)は、ヴィルトゥオーゾ的要素を含んだカデンツァ風の最終セクションへと繋がります。

ローガン・スケルトン


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