「プラスティック・ラブ」は、現在のシティ・ポップ・ブームの火付け役ともいえる名曲で、海外からの評価も非常に高い。1984年にリリースされたアルバム『VARIETY』に収録された1曲で、アレンジ&プロデュース&ギターは山下達郎が担当。洗練されたコード進行による都会的なサウンドと、耳に残るポップなメロディがうまくマッチした名アレンジだ。ギター・アンサンブルはコード・ストローク&単音リフを担当するツイン・バッキング・ギターと、クランチ・サウンドのリード・ギターという構成。コード・ストロークはクリーンの中音域をカットしたドンシャリ系の音色で、16ビートの心地よいグルーヴ感を作り出している。一方で単音リフはクリーンでありながら高音域をややカットしつつ、中音域をブーストした太いサウンドだ。また、ブリッジ・ミュートで演奏されていることも特徴と言えるだろう。