
「即興曲 第4番 嬰ハ短調[遺作]Op.66」は、ショパンが24歳の時に作曲した作品で、ショパンの死後に発見されました。友人のユリアン・フォンタナが「幻想即興曲」と名付けて1855年に出版し、ショパンの作品の中でもとりわけ人気の高い楽曲になっています。この曲の特徴は、左手と右手のリズムが異なる“クロスリズム”になっているところ。それは学習者にとって “最大の難関”とも言えるのですが、今回はジャズ・アレンジということで、この魅力的な伴奏の形を、ジプシー・ジャズの匂いを感じるような、賑やかさと憂いと、しっとり感を併せ持った内容にまとめてみました。ショパンの即興曲のもうひとつの特徴でもある明確な三部形式も崩すことなく、[C] 、[D]はロマンチックなバラードに、[E]は原曲の雰囲気を活かして、再び現われる左手のストライドも躍動的なシーンへ戻っていきます。歓声をあげたくなるようなカッコ良いフレーズを、それこそ思いつきの即興演奏のように挟み込みながら、最後は一気になだれ落ちてバシッと弾き切るような終わり方でいきましょう。