
クリスマス・シーズンに度々上演される、チャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』は、世界中で愛される傑作です。コンサートでは『行進曲』、『花のワルツ』 など、作曲家自身が8曲にまとめた“組曲”として演奏されることが多いですが、この“組曲”に含まれていない名曲も、みなさまにお楽しみいただけるよう、華やかに連弾アレンジしてみました。第2幕のクライマックスとして、金平糖の精(演出によってはクララ)と王子が踊る「パ・ド・ドゥ(Pas de deux)」をイメージしながら演奏してください。
[A]では、セコンドのチェロが奏でるメロディと、ハープが奏でるプリモの6連符や、セコンドのアルペジオの和音との音色の違いを意識してみましょう。お互いにメロディや副旋律、伴奏のリズムを常に聴き合うことが大切です。ふたりの手が接近したり重なったりする箇所では、基本的にプリモの左手が上で、セコンドの右手が下のポジョンとなりますが、[B]の1小節前の第3拍目など、セコンドが上(奥)になる方が弾きやすい場合もありますので、さまざまなポジションを試してください。バレエ鑑賞や、この曲の素晴らしいピアノ・ソロを編曲した、ミハイル・プレトニョフの演奏も参考にしてください。