毎年元旦に行なわれ、世界各国にライブ中継されるウィーン・フィルのニューイヤーコンサート。60年以上の歴史を誇るこの演奏会のアンコールで、必ず演奏されるのが「美しく青きドナウ」です。誰もが知っているワルツの代名詞的な存在で、“ワルツ王”と呼ばれたヨハン・シュトラウスⅡ世が41歳の頃(1867年)の作品。普墺戦争に敗れたオーストリアの人々を元気づけたいという祖国への愛国心が、作曲の動機になったと言われています。1867年のパリ万国博覧会で演奏されたのをきっかけに有名になり、“第2の国歌”と称えられるようになったこの曲。オーストリアの人々の誇りとなっている名曲です。